ザ・ウォーカー
- カテゴリ:映画
- 2010/07/22 23:04:13
今年26作目の映画舘鑑賞。
デンゼル・ワシントン主演の終末アクション映画。
最終戦争から30年。
1冊の本を運び文明の滅びた世界のアメリカをひたすた西に向かって歩き続ける男がいた…。
どこかでみたようなイメージをセピア調にした終末世界や、
白黒にすれば日本映画の雰囲気のアクションは、見ごたえがありました。
突っ込みどころは盛りだくさんですが、たいていは奇跡なんだからでいいんじゃないでしょうか。
原題「The Book of Eli」の通りの内容でしたが、宗教的な重さや考察はありません。
旧約聖書に1エピソード付けたしてみましたみたいな軽いノリの傲慢さがとても嫌な感じです。
神に選ばれた人間が、崇高な目的を達成するために自らを犠牲にすることは美しい行為で、
その為に他の人が犠牲になるのは当然だし、その邪魔をする迫害者達は排除してもかまわないなんて、
まるでテロストの理屈のよう…。
神の声に導かれ聖書を西へと運ぶ男(デンゼル・ワシントン)と、
聖書を奪おうする町の独裁者カーネギー(ゲイリー・オールドマン)
カーネギーは、聖書の力を強く信じています。
モノがない世界だからこそ概念が最強の武器なのだと。
裏を返せば、モノがあふれる世界だからこそ概念が最強の武器足りえるということなのか。
たとえ、世界(アメリカ)が白人の手から黒人へ手渡されようと何も変わりはしないと言っているのか。
現在の社会と偽善に対する痛烈な皮肉と宗教の暗い側面を描いているのかもしれないですが、
ちょっとムカツク映画でした。猫を食べるしー。
ゲイリー・オールドマンが最高でした!
★★【The Book of Eli】2010アメリカ
痩せた猫を食べるなんて、不要なシーンだったと思ってます~><
>のめサマ 日本の時代劇の殺陣のようなアクションシーンがありました^^
神の僕の理屈は、十字軍や中世の布教での中南米の人々の殺戮の理屈と変わっていませんね。
ところで日本映画の雰囲気のアクション=日本の時代劇ですね。ヤクザ映画じゃないですよね^^
猫を食べるのを見るのはやめておこう。
気になっていた映画なので、テレビで流してくれたら
観ると思います。