鶴姫は言いました
- カテゴリ:その他
- 2010/07/19 21:11:59
室町時代後期のおはなし。
戦乱が纏う時代、
瀬戸内海に浮かぶ大三島にはある日、大内氏の軍が島に攻め込んできました。
大三島に住む人々は攻め込んだ大内氏を迎え撃とうとしますが、次々にやられていってしまいます。
そして味方がとうとう20騎となり、追い込まれてもうダメだと思った瞬間、
1人の少女が敵軍の前面におどり出たのです。
紺色の鎧を着て長い漆黒の髪を1つにまとめ大薙刀をもった少女の名前は“鶴姫”。大三島にある神社の娘で当時16歳。大柄ではありますが見目麗しいお姫様です。
鶴姫はせっかく武術を身に付けているのに、このまま味方軍が負けていくのを見ていられませんでした。
鶴姫は
「我は三島明神権化の者なり」
と大声で張り上げといなや敵陣へ猛然と敵中に突っ込んでいきます。
味方兵は少女が大薙刀をふるって戦う姿を見て士気が上がっていきます。
そして奮闘した結果、大内軍は沖の方へ引き戻すことができました。
(大内軍は一旦引くことに成功した。でも、またいつ襲ってくるのかわからない。)
鶴姫はなんとか大内軍を追い返すことはできないのか考えます。
夜、
遊女に変装した鶴姫は大内軍がいる舟に潜入しました。
色仕掛けで敵将に近寄り、油断している敵将を隠し持っていた太刀でグサリ。
鶴姫は次々敵将を捕まえてはと仕留めていきます。
指揮をする将を失っては戦はできない。
大内軍は撤退を余儀なくされて鶴姫の活躍により大三島は安泰が訪れたのです。
―2年後―
鶴姫は18歳になりました。
この頃になると鶴姫は恋する乙女となっており、越智安成と恋仲になっておりました。
ずっと二人で一緒にいたい!恋人であれば誰もが想う願い。
しかし、二人の想いとは反対に再び大内軍は大三島へ攻め込み悲劇が襲ってきます。
大三島の人々は再び大内軍に向かい撃ちますが、
みるみるうちにやられ、しまいには恋人の安成まで敵軍に殺されてしまいます。
鶴姫は恋人を失い、悲しみました。嘆きました。
しかし、このままでいるわけにはいかない。私が指揮をとって大内軍を倒さなくては!
鶴姫は涙を拭い、味方兵を集め夜襲作戦を決行!
鶴姫の戦略と偶然起こった嵐によって、大内軍を打ち滅ぼす事ができました。
でもせっかく、大内軍を倒す事ができたのに鶴姫は浮かばれません。
今度こそ大三島には平和が訪れた。
大内氏はもう攻めてくる事はない。
「 我が恋は三島之浦のうつせ貝
虚しく成りて名をぞわづらふ 」
鶴姫は辞世の句を残し、恋人・安成を追うかのように海へと消えていったのでした。
~ 補足 ~
今回の主人公は鶴姫です。
私はお姫様のなかでは鶴姫が一番好きですねv
美しいけれど悲しいお話という感じ最後に涙がポロリ (゚ーÅ)
いつか「鶴姫伝説」という題名で
大河ドラマにしてくれないかな~と期待しています。
大河ドラマの主人公に最適の姫だと思いますw
龍馬伝の次はたしかお江…お江与とも言いますが。
浅井家の美女三姉妹の末っ子の話ですね。戦国戦国♪
戦国時代には、こういう隠れたドラマが、まだまだたくさんあるのでしょう。
大内氏も、その後まもなく、滅んでしまう運命ですしね★
あー、昭和・平成時代でよ
悲しい恋のお話ですね…
故国を思う気持ちが若い女性を戦わせたんでしょうね
恋人を亡くしてそれでも立ち上がった
鶴姫の強さが美しくもあり悲しくもあります
でも、儚いなかにも美しさがありますねぇ・・・。と、いう感じですか??
女の子が戦場に出て一線で戦うなんて、きっとものすごい勇気がいるんでしょうねぇ・・・。
私は尊敬しました!!!鶴姫ちゃんすごい!!!本当にすごい!!!(感動
でも、恋人をなくしたことによって、彼女の中にぽっかりと穴が空いてしまったんでしょうねぇ・・・。
彼女が慕っている人にしか埋める事の出来ない穴が。
それでいなくなってしまったんでしょうね・・・。
惜しい人を亡くしましたね・・・本当に可哀想ですよぉ・・・(涙