朝は何色?
- カテゴリ:仕事
- 2010/07/19 15:01:06
今朝は空気が澄んでいたのか、窓外の山の稜線がクッキリとして
猛暑の幕開きに涼しげな景色を、ありがたく眺めました。
眺めながら、先日の授業中、語句を抜いた枠に適切な言葉を選んで入れるという出題で
面白いことがあったのを思い出しました。
台風の一夜を綴った問題文のその部分はこうです。
雨戸のすき間から夜が[ ]頃、私たちは床に入る。
設問は
[ ]にあてはまる言葉を、次から選びなさい。
ア 青みはじめる イ 赤みはじめる ウ 黒みはじめる エ 白みはじめる
当然、正解はエなのですが
上のクラスの方の、かなり優秀な男子が自信を持って答えたのはイでした。
「朝焼けを連想した?」
「はい、違うんですか?」
ごく普通の言い回し、言い習わしのつもりでしたが
まだその言葉に出会う機会が無かった子供たちにとっては、未知の世界だったようです。
「東の空が白み始める」とか「夜が白々と明けてくる」というのは
一般的な表現なのだということを教えましたが、きょとんとした表情^^;
「なんで朝は白いんだろう?」
ちょっとほっぺたを膨らませた彼の疑問が
科学的な興味に広がるのか、言語学的な追求を始めるのか・・・
ぼんやり通り過ぎないタイプの子だけに楽しみですw
子供たちに配布してるプリント紹介でね^^
その、緑の緑たるゆえんというか、特徴は「瑞々しい」という感じかな?
だから、つややかでみずみずしい黒髪は、黒くても緑。
色と言うより、全体の印象なのよねぇ・・・
青色信号も、実際 青じゃないし^^;
実はね、そのうち書こうとは思ってるけど
古代日本人が色名として使っていたのは
赤、青、黒、白だけだったと言われているのよね。
つまり、暖色感触モノトーン。
これって、鈍感と言うより、逆に研ぎ澄まされた感性だよね?^^
黒・・・それに対しての、朝の白なのかな?
なるほど、空は青いと!
青く見えるには理由があって、充分太陽が昇ってからのことなんだけどね^^;
でも、たしかに、白の前に紺青色っぽい時間がありますよね?
見方感じ方の微妙な違いに、言語はどれほど対応できているのだろうか?
常識を鵜呑みにするのも問題なのかもしれないわ~w
>Pっぽい。さん
やっぱり、疑問に感じましたか~
じゃあ、白馬をや月を青と表現することや
緑の草が青々と生い繁るっていうのも、ひっかかってましたね?
こっちは、色を表す言葉が少ない時代から、一般的であったものに
寒色系の総称に近かった青という表現を当てた名残なんですが・・・
たぶんね、光と言う形が無いものを表す色が見つからなくて
白を当てたというのは、正解に近いと思います。
色については、日本人は繊細な感覚を持っていると定評がありますが
大らかな時代には、案外大雑把だったようですね^^;
お疲れ様^^;
いろいろ助けられてるから、そこは我慢だよねw(たまに、あります。)
そうだねぇ、若いうちは脳味噌が元気だから、考えれば考えるほど成長するからねぇ。
大いに悩み、色んなことに興味を持って欲しいよね^^
>黒猫手毬さん
幸い福岡は小さな街なので、自然は手が届くところにありました。
風や土の匂いに、自然の変化の気配を感じて育てたのは運が良かったと思っています。
子供たちも、ダンナの転勤のお陰で、畦道を走り川釣りを楽しんで過ごしました。
漆黒の夜空に降る星もね^^
あっという間に、そういう身の回りの自然が消えていくよねぇ・・・
だから、子供たちも文中に出てくる言葉に実感がともなわない。
日本語なのにね・・・キョトンなのw
自信たっぷりの解答が、常識とズレてたってことで
なにやら、奮起して考えてくれると面白いんだけどなぁ^^
結果、光を表す色がないのでいわゆる無色の「白」が
夜が明ける様子などを表現する言葉になったのでは?
なーんて考えました
先生正解はなんですか?ww
ナゼに白なのか!
ちなみに僕の答えは「ア」です。
間違いなく「ア」が正解です!w
わたしは町っ子で、自然が少ない所で育ちました。
だから、憧れちゃうんですね。
山々とか海辺とか、風物がある中に住むことが。
あるにはあるんですよ。
最近はそれが薄らいできています。
頭と心の柔らかい子どもの内に、いろんな物に興味を持つことが
未来の可能性を拡げる鍵ですものね。
少年が「朝は白いのだろうか?」と眠れぬ夜を過ごして、白み始めた東の空を眩しく眺めているといいですね!?