山寺の石段
- カテゴリ:仕事
- 2010/07/16 15:53:04
「お手を煩わせてすみませんが、うちのクラスの子が3名ほど、コラムの要約文を持ってきますので
添削してやっていただけませんか?」
中1の下のクラスの方の担任である、ロマンスグレイ(古w)の数学の先生から依頼がありました。
もちろん快諾いたしましたが、部活で忙しいらしく、実際に持ってきたのは一人だけw
しかも、予想通り、全く文意が把握できていない状況です。
中学校の数学までは、読解力を必要とする場面は少ないはずですが
数学の専門家としてプライドを持って教えている教師にとって
高校に行ってから困ることがわかっている子供たちを、見過ごすことはやりきれなかったのでしょう。
塾にいる間だけのちょっとしたやりとりから、よく気づいてやることができたものだと感心いたしました。
ただ、1:1で指導してみて再認識したんですが
なかなか読解力を発揮できない子供って
別に、取り立てて頭が悪いわけでもなく、不真面目なわけでもないのです。
なにかに喩えるならば、階段かなぁ?
彼らは、一足飛びに大きな段を上るのが苦手なんです。
先が見えないわけじゃないので、ちゃんと上らなきゃならないことはわかっているし
もちろん、上っていけるんですが・・・・
修験者も通うような山寺の石段を想像してみてください。
元々造ってあった石段は、一段一段の落差が大きく、とても険しいです。
でも、観光客を呼ぶ時代になれば、それでは、女性や子供、高齢者には上れません。
それで、細かいステップの段を、端や中央などに、増設してありますよね?
あるいは、裏手の女道が案内されていることもあります。
少し細かいステップや、遠くてもなだらかな裏道を示してやれば
彼らは、問題無く上ることができて、ちゃんと理解できるのです。
読解力に限ったことではないはずですよね?
得意分野では、険しい階段を駆け上れても、苦手分野では、細かな段に分けた階段を
一段一段上って行くことで、ゆっくり習得していくのは、誰でも同じことですよね?
よく、タモリが「上手な人にゴルフを習ってもわからない。」って言ってますが
そういうことなんだと思います。
あなたが理解できないのは、あなたが学ばなかったからではなく
あなたに必要な手順を、私が教えなかったからだと
そう考えると、どの子も間違いなく伸びていけるのです。
さて、限られた授業時間とコマ数で、どれだけのステップを提示できるか・・・
まだまだだなぁ・・・・
塾に来れる子は、まだ幸せなんです。
もう、10年ぐらい前から
日本には普通の生活が無くなろうとしているように思えます。
親世代の普通が残っているから
そこにしがみついて、なんとか普通の対面を保っているものの
単独で普通に暮らせる人は、どんどん減っているように思います。
子供たちにとっても厳しい時代になります。
平穏な普通を目指しても、それはもう存在しないんですから・・・
上を目指せと言っています。
誰のためでもない、自分のために、良い環境を掴み取れと
折に触れ、言い続けています。
溜まった新聞を読み流しながら整理していたら
う~~ん。虐待死も後を絶たず、自宅に放火する女の子がいたり
しんみりと憂いてしまいました。。
二極化の様相がますます開いてきて、
塾に行けば、魔女様のように子どもの事を本当に考えてくれる先生にも出会える。
どこにも行きつけず、相談しても拒絶される
そんな子どもたちが増えているのも事実のようです。
勉強できる時に、ちゃんと教えてくれる先生がいる。
とても幸せなことですね。
みんなそうであればいいんだけど
政府、しっかりとして欲しいものです。
子どもには、やっぱり大人の力が必要ですもんね。
理解できないというより、手順が足りないケースって意外と多いんです。
頭が悪いんじゃなく、得手不得手というのは誰にでもあるわけで・・・
諦めなければ、結構できることは増えていくはずなんですよね^^
出来るようになるんだなあ~。
うまくいかないと思ったら、やり方を(上り方を)変えてみたらいいんですよね?!
でも、タイトル見てわたしもちょっと、こわいハナシかと思って来ました(笑)。
どんだけ怪談お好きなんですか?w
また何か思い出して書きましたら、一番にお知らせに伺いますので
しばし、ご容赦ください^^;
>招き猫さん
キアヌくん流石です♪
鉄ちゃん道以外にも、釣りキチ三平路線も目指せるなんて・・・
その、溢れる才能を、大切に育ててあげてくださいね^^
わーわー言いながらでも、そうやって親が教えるのが1番良いんです。
KINACOちゃまも気にしてるココロが伝わりますからね。
我が子の学力を伸ばしたければ、可能な限り親が傍について
しっかり会話して教えることです。
まぁ、そのうち塾で補助してもらうような時期は来てしまいますが・・・
本当は、学校と家庭で充分育ててやれるのが理想ですよねぇ。
うん、どちらかというと緩い感じの、不真面目に生きてきたタイプの子なんですがw
少し発達が早いせいもあるのか、思春期を迎えて
自分の将来についての漠然とした不安や危機感を、いち早く持ち始めた様子です。
だから、授業中の気分転換の世間話なんかも
我が身に重ね合わせて、神妙な表情で聞いていますよw
>みっきーーさん
たぶんね、塾の講師をやっている人は、多かれ少なかれ
このようなことを考えているんです。
ただ、限られた時間や材料で、どうしたものかと悩んでいるのだと思います。
義務教育の、学校の先生方に、あと少しだけでも、これに近い自覚があれば
随分と、子供たちの気持ちも楽になるのでしょうが・・・・
お母様のお背中には遠く及びませんが・・・
>山鳥さん
夏休みにね、何でも良いから1つ創作して書いてくるという課題を出しました。
そこで、どんな分野を選んだかで、少し子供たちの個性の違いが見えてくるかな?と思っています。
絵画でも、映像文学音楽、どの分野でも・・・
表現するということは、心を晒し身を切る仕事になります。
今、私が彼らに求め、伝授しなければならない国語力は
受験に役立つ読解力だけなのですが・・・
一度、創作してみることで、読解のツボに気づくヒントになるかもしれませんしね・・・
これから大人になる彼らが、自分を表現する方法を見つけるためにも
読書は、さらに勧めるつもりですしね。
良い仕事かどうかは、まだまだ結果に繋がらないので不明ですw
小学校ぐらいまでの段階の読解力、学力っていうのは
日常生活で、大人と会話をした量で決まってくる面があると思います。
一人前と認めてくれる大人と、単なる挨拶や否応以上の会話をどれだけしたかということが
そのまま、学業成績に反映してしまいます。
そして、中学生くらいからは、読書量が如実に反映します。
そう、ココロを伴う言語能力が、そのまま全ての理解力に繋がっているように思います。
まずは、笑顔を向けて会話することが、1番の家庭教育だと思っています。
基本的には、塾に放り込んでる場合じゃないんだけどね^^;
>ゐっきゅぅさん
今は、初年度で何のストックも持ち合わせていないので
毎日が試行錯誤です。
時給分の3倍以上は働いてますw
でもね、商品じゃなく人間を預かっているのだから当然ですよね。
子供たちが、どこに躓くのかは、本当に見つけにくいです。
こちらにとっては、得意分野なわけですから、躓いた経験が無いので想像つかないのです。
でも、何かに躓いて理解できない。
そこに、たった1つステップを加えれば躓かないのであれば
どんだけ時間を使っても、惜しくはないと思っています。
教えるって難しいですよねぇ~~~。
息子に算数教えるのだって、ついわ-わー言い過ぎてしまいます。
私と同じで、褒められてヤル気出すタイプだと、わかっちゃいるんですが・・・。
あ、魚釣りの上達は著しいです。
ヤツは絶対なんか持ってます。。。
けーわい、なのかしら。。。i|||i _| ̄|● i||iスンマソン;;;
うちの子も魔女さんに見てもらいたいよε-(;-ω-`A) フゥ…
その子はすげぇ!!と感じた。
スーパー真面目なのか? 向上心からなのか??
僕の想像をはるかに超えたドラマがあったにちがいない!!
得手不得手と好悪もある気がします
論理的な文章を書くのが得意だけど
感情表現が苦手とかそういう類の・・・
感情表現だと特に
自分の出したくない部分を表現しろと言われると
特に拒否反応があるよなぁ
大人だってそうだもの
経験を積むにつれ
出さなくてはならない部分を
着飾ってうまくはぐらかして表現できるようになるんだろうけれど
コツコツ段階を踏んで教えてあげれば、覚えてくれますよね。
ああ、学生時代、こういう先生に出会っていたら・・・ 本当にそう思います。
魔女様ですもの、少ない時間の中でも道を示せると思います。
頑張ってください^^
ココロが育って無いと、読解って出来なかったりする。。。
ちびぃ人達ってのは、ほんと大変だ。
どこでひっかかってるのか知る作業が難関だ。。。
魔女様!いい仕事だ!