Nicotto Town


-full coller program-


下北沢南口 ~chapter03~

沈黙を破ったのは、僕だった。

「ここ、志願してたんだ」。

「将来の話なんて、したこともなかったよね」。

君の溌剌とした顔に現れた、小さな戸惑いを、
僕は見逃さなかった。

「なんだかフシギだな、未来のことを考えたりしなかったから、
 分かれようって思ったんだぁ・・・」。

「そうだったんだ・・・」。

今度は、こっちの戸惑いを見破られたみたいだった。
学校に着き、クラス発表。
思わず、白くてムダに大きな紙の一点を見つめた。
キミと同じクラスとは・・・。

「運命って、こんなもんなんだよ。きっと」。
苦笑しながら、キミも同じ点を見ていた。
そして、教室で新入生オリエンテーションをぼんやり聞きながら、
ある考えを、頭の中で整理していた。
これが功を奏すか、傷口に塩を盛るか、
まだ、わからなかった。

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2010/06/27 17:26
おお。
楽しみな展開♪



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