Nicotto Town


-full coller program-


下北沢南口  ~chapter01~

週末の昼下がり、のどかな日差し、にぎやかなカフェのテラス、
目の前にはキミがいる。コレが僕の1番好きな時間。
今日もそう、いつもと同じ時間を過ごせる、そう思ってた。
なんだかキミは、虚ろな目をして、商店街の雑踏を眺めてる。

「・・・」

何を言ったのか、聞きたかった、聞けなかった。
キミの深いユウウツを、僕なんかに晴らせるとは思えなかった。

「別れよ」

静かに、不安げに、でも迷いを断ち切るようにはっきりと、
この三文字の言葉が君の口から零れ落ちた。

「よく考えたの。あなたと一緒にいると、
すごく心が和むけど、でも!・・・」

「わかったから・・・十分、わかったから・・・」


最後まで話しを聞いていたら、感情の激流が、
心というダムを壊してなだれ込んで来そうだった。
僕は深く息をつき、アイスコーヒーを1口だけ飲んだ。
キミとの想い出は、舞台上のミュージシャンが聞く歓声のように、
目の前で、ひどく遠くから聞こえるようだった。

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2010/06/22 09:45
おお…
五反田のよりリアルでかっきー!



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