Nicotto Town


世界の傍流から


バレンタインのハズイ思い出

時は数十年前、小学生だった頃。ある年のバレンタインデー。
近所に住んでいる、同級生の男の子にちょっと気があった自分。
今まで「バレンタインにチョコを贈る」という事をしていなかった事もあり、今年はチャレンジしてみよう!!!!…と、学校帰りに、スーパーで板チョコを買いました。

現代はスーパーなどでも、かわいらしいラッピングをした、バレンタインデー仕様のチョコレートが並んでいますよね。

んが、私の少女時代には、コンビニもまだ十分に発達していなかったし、当然、近所のスーパーに、バレンタイン仕様のチョコレートどころか、ラッピング用のリボンやシートなども売っていませんでした。そういう物が売ってあるデパートはあったけれど、その頃の私は今時の小学生ほどさばけていなかったので、一人で繁華街などに行くなど考えもしませんでした。

で、どうしたか。

その板チョコに、何を思ったのか、たまたま持っていた手芸用のフェルトを(!)細く切って、リボンの代わりに巻きました。

しかしそこは悲しいかな所詮フェルト。
結んだところでキュートになるはずもなく、緑色だったそれは、昆布巻きにしか見えませんでした…(厚さがまた絶妙なんだわこれが)。

ふたたび、どうしたか。

またしても何を思ったのか、その昆布巻きごと、その子の家の郵便受けに放り込んだのでした(!!!!!)

その後の淡い恋の行方がどうなったのか全然覚えておりません。
告白もしてないし、勝手に自分の中で自然消滅したんでしょう。

ただ、郵便受けに投下したチョコレートの件が、くだんの同級生の口から、ネタとして広まらなくて、ほっとしたのは覚えてます。いや、誰の仕業か、黙ってればわからないんだから、びくびくする事はないんだけど(苦笑)。

てなわけで、チョココロネ欲しさに、昔の恥ずかしい話をネタにしてみました。

追伸
ちなみにそのチョコレートは、不二家のルックチョコレートでした。
ルックチョコレートを食べる度に、ひそかに苦笑しております。




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