電車に乗る合間に『調香師の手帖』という文庫本を読んでいる。

香りを嗅ぎ分け、香水などをつくる、香りの専門家の雑学が詰まっている。
繊細な匂いを嗅ぐため、生活はストイックでなければならない。
香りの強い食を避け、煙草はご法度で、空気の美しい場所に暮らし
常に清潔でいなければいけない。

訓練して普通の人の１００倍の嗅ぎわける能力があるそうだ。

木々が香りで会話を交わしているとか、バラの香り、香料の話など
興味は尽きない。で、気になるのはやっぱり人の匂いでしょうね＾＾体臭。

匂いがきついというか、匂いを出す線が多いのは人種別に黒人、白人、
東洋人となっている。ナルホド。ちなみに私の経験では、黒人の人が好む
香りが、なぜかバニラだ。米国でバスに乗り合わせた場合、黒人男性の横から
バニラの甘い香りが漂ってくることが多かった。

体臭は刻々と変化するという。たとえば緊張すれば、汗と共に匂いを発しているという。そうか、緊張している人のそばにいけば、なんとなくこちらも落ち着かない気分になる謎が解けそうだ。
犬や猫が嫌いな人は緊張して匂いを発している。匂いに敏感な彼らはそれを嗅ぎ分け、逃げていくというわけだ。納得。ちゃんと苦手サインをだしていたのだ。

そして、若い女性が大勢集まっている場所にいくと自然と華やいだ気分になる。これも独自の匂いを発しているのだという。若々しいフェロモンということかな…＾＾；；
映画になった『香水』というフランス小説があり、乙女からその匂いを抽出する為に殺人を犯す、獣の嗅覚を持った青年が描かれていた。年頃の女性には魅了して止まぬ匂いが存在するのですね。いえ、若い男性だってあるんですよ。男性ホルモン活動の盛んな青年期はヒト本来の強い体臭を放っており、これが、女性を引きつける作用を持っているらしい。
この研究から女性にモテるコロンが作られたんですって。
セクシウィ部長は嘘でもなさそう…＾＾；；
女性ばかりの職場でトラブルが絶えなかったところへ、若い男性を配置するとトラブルは
なくなったそうです。逆もありますもんね。男と女は常に固まらない方が健全なんですね。
生物的にそうなんだから、社会進出や職種も半々が良いのでしょう。　　　　　　　　　　　　　

お次は加齢臭。４０歳を過ぎる頃から、男女とも発生し始めるそうです。理由は体内老化により酸化なんですね＾＾；；たまに若い世代からも匂う時があるそうで、原因は極度のストレス。ストレスは本当に怖いですね。ストレスを減らし、清潔を心がけると加齢臭を防ぐ手立てになるそうです。これはどうかわからないですが、体内酸化を防ぐコエンザエイムＱ１０が効果的とか。

まだまだ、興味をひく話はいっぱいあります。
歴史的美女、楊貴妃の香りは実はムスクではなかったかとか…。
もちろん香水の話も。

わたしは強い香りだと自分が酔ってくるので、淡いコロンあたりでしょうか。
それよりも、お風呂あがりに香りのあるボディ乳液を愛用中です。バラや
お茶、青リンゴ、気分によって変えています。接近したときにほのかに
香るの感じがいいなと思って。時別な日は髪の毛先に香り付のオイルをほんの少しだけつけておきます。

匂いも大事な五感というか、かなり重要かもしれませんね。