ウルフマン
- カテゴリ:映画
- 2010/05/26 23:52:42
今年17作目の映画舘鑑賞。
1941年のホラー映画『狼男(The Wolf Man)』のベニチオ・デル・トロ製作主演のリメイク。
古典ホラー映画を正統にリメイクしていて、ストーリーは変えても古典的な雰囲気を壊すことなく、
作り手側の(というかデル・トロの?)クラシック・ホラーへの愛が感じられる、
悪趣味ではない贅沢で格調高いゴシック・ホラー・ロマンスの娯楽映画になっています。
19世紀末イギリスの田舎やロンドンの映像も素晴らしかったです。
ホラー好き万人向けの映画ではなく、若干観客を選びそうですが、
クラシック・ホラー映画が好きならハズレはないと思います。
趣味が合わないと、つまらないかもしれません。
丁寧に背景が作りこまれた多層性を持った物語にアレンジされていて、おもしろかったです。
ただ、それ以上踏み込むことなく表層だけが描かれるので、それが物足りないと感じる方もいると思います。
全体の雰囲気を楽しめてイメージが広がるので、私はそれがよかったのですが。
救済と再生、そして呪いの継承で閉じられる物語の結末は、パーフェクトに好みでした。
アンソニー・ホプキンスとベニチオ・デル・トロが親子を演じるという豪華共演が、
映画に高級な質感を与えて、贅沢さを際立たせています。
エミリー・ブラントやヒューゴ・ウィーヴィングのキャスティングもとてもよかったです。
唯一の不満、というほどでもないんですが、狼男というより熊男じゃあ・・・。
いえ、いいんです。
アンソニー・ホプキンスもベニチオ・デル・トロも、とても素敵でした。
できることなら、自宅のシアタールームでゆったりソファに座ってワインでも飲みながら、
ひとりじめ鑑賞するのが理想に思える映画でした。
もちろんシアタールームなんてないので、映画舘鑑賞が私の現状ではベストですが。
★★★★【The WolfMan】2010アメリカ
>kerosanさま 最初にウィーヴィングが登場したとき、おおっと座席でのけぞってしまいました。
キャスティングがうまいですよね。それにしても、たしかに猿の惑星・・・(笑)
>もんぷらんサマ いえいえ、嗜好の方向が合わないとそんな感じだと思います。
デルトロとホプキンスから連想&期待するような映画ではまったくないですね。
見せかたとかではなくて、ああゆう映画なんですよ。
デルトロといいホプキンスといい好きな役者だけに何か物足りない。
見せ方かな?なぜか印象の薄い映画になってしまいました。
好きな方にはごめんなさい。
>狼男というより熊男じゃあ・・・。
ぼくもそこが不満でした。。。実に。。。熊男というよりは、猿の惑星を印象付けられました^^;
ジャック・ニコルソンやショーン・コネリー、ロバート・デ・ニーロ
向こうのおじさん達は良い味だしてます(^^)v