大人が帰る絵本
- カテゴリ:人生
- 2009/02/09 17:09:23
新しい本屋で時間つぶしをすると
日頃は手にしない本をパラパラとめくることがある。
レイアウトに馴染みのないせいもあり、迷いながら
キョロキョロと、あれこれ、手にとってみる。
綺麗な絵本はすぐ読めるので最適だ。
今回のアカデミー賞アニメ短編部門にノミネートされている
『つみきのいえ』という
淡いクリーム色の絵本がたくさん並べられていた。
表紙は、ほっぺたの赤いおじいさんが、白い壁の小さな家の窓から
パイプをくゆらし、肘をついて外を眺めている姿だ。
ひとりで暮らしているおじいさんが主人公だ。
ここがポイント。(個人的にそう思う)
おばあさんは充分ひとりで暮らしていける力を持っているからだ。
水がどんどん上がってきて、積み木みたいに、住んでいた家の上に
家を建てながら暮らしてきた。おじいさんは大工道具を水中に落とした
のをきっかけに、過去に住んでいた家を見て回ることになる。
おばあさんである妻を看取った家、成人した子どもたちが孫を連れて
来た家、娘を嫁に出したい家、子どもたちが生まれた家、など
おじいさんは自分の歴史を訪ねていく。
だから、おじいさんはどんなに大変でも、家を建て増して
この場所に住んでいる、というお話。
ホロリとした。
その横にある
『くまとやまねこ』を
手にとってみる。
黒い鉛筆画で書かれた色の少ない素朴は絵柄だ。
くまは仲良しだった鳥を亡くして、哀しくて寂しくてたまらないので
鳥の亡骸を小さな木の箱に入れて肌身離さず持ち歩いている。
みんな忘れなさいという。くまは嫌だとひきこもってしまう。
ある時、やまねこと出会う。
「とっても大切だったんだね。一曲、鳥さんの為に弾かせておくれ」
と言ってバイオリンを奏でる。優しい音色で、くまは悲しみよりも
楽しかったことを思い出し、癒されていくという、お話だ。
ああ、もうだめだと、目をしばたかせる。
心の中がうるうるとしてしまった。
ひらがなばかりの優しい言葉の物語が、胸に沁みてくる。
ややこしく考えすぎて疲れてしまう大人になっていた。
ときどき、絵本に帰ろう。
こちこちと固まった頭をほぐし、素直になりに…。
また、一冊手にして書店を出た。
迷ったあげく『つみきのいえ』
でも、案の定、『くまとやまねこ』が
欲しくなっているのは言うまでもありません。
コメントありがとうございます。
そう、絵本って涙のツボなんですね^^;;
不覚にも、目が赤くなって恥ずかしい。
そうなります。
自分で欲しかったら
奥の手で、
これプレゼント包装できますか…
で^^;;
を読みたくて絵本コーナーにいったら。。。
浮いてしまいました。(>_<)/
また、本屋で立ち読みしてたら、泣きそうになって、だっしゅで
本屋でてきたこともあります。(笑)
なかなか買うのもレジに行くのが。。。(^^ゞ
コメントどーもです。
今度は本当に大人向きの絵本やで~^^;
泣けるんやで~。
大人やないとわからへんテイストや。
コメントありがとうございます。
うみのみずとしか書かれていませんが、この時代だと
やはり温暖化と切り離せないと思われます。
バングラディシュや太平洋の小島など、まさに
海の水が迫ってきて、住む場所を失いつつある人々が
たくさんいます。
そんな危ない所より、もっと安全な場所に引っ越せば
いいのにと思いがちですが、その地に暮らした思い出
というものが、いかに個人として愛おしく、生きる支えに
なっているのか、そういうことに思いをはせることが
できます。
『つみきのいえ』
は、歳を重ねれば重ねるほど、思い出が生きる喜びに
繋がっていると、しみじみ思える、本当に大人が
泣けてしまう本だなぁ、とわたしは感じました。
だからこそ、今あるいろんな事象に転換可能な
想像力を喚起させる力を持つのでしょう。
コメントありがとございます。
『スーホの白い馬』
これも機会があれば探してみようと思います^^
読み聞かせをされているんですか。
心の柔らかい子どもたちの視線に、
いろいろと気付かされることが多いのでしょうね^^
コメントありがとう^^
「忘れられないおくりもの」
ですか^^また探してみますね^^
いつも友だち思いの雨柳さんですね。
2冊とも気になるりますが、『くまとやまねこ』は新聞で広告を見た時に、ちょっと気になっていたのが、ますます気になりました。
子供の頃から、そして今も好きな絵本の1冊が『スーホの白い馬』。
これも、じっくり読んでいくと悲しみの中にもスーホと白い馬の間に確かにあったつながりが心に染み込みます。
宝探し気分♡
「つみきのいえ」と「くまとやまねこ」会いにいかねば♪
最近はオシャレ絵本が多いですが、やはり心を惹かれるのは素朴な本。
ほっと優しい気持ちになれるし♡
有名どころですが、スーザン・バーレイの「忘れられないおくいりもの」
こんな風に周りの友達の心に残る人間になりたいものです。
コメントありがとうございます。
何を言ってるの~~^^;;
まだまだ若いはず^^;;
心の振れはきっと、少しだけ止まっていて
ちょっとだけの油をさせば、また大きく揺れると思いますよ^^
コメントありがとうございます。
絵本、おすすめです。
一冊お手元にいかがですか。
何かが変わるかもしれません。
コメントありがとうございます。
地球温暖化も、密かに批判している内容に
なっています。歴史の積み重ねに泣けるのは
そこそこのお年頃になってしまったから…^^;;
何だろうと思っています。
『ごんぎつね』
は可哀想です。個人的に読みたくないのは
『フランダースの犬』と『マッチ売りの少女』
そういう終わり方って、報われないやんか~~。
ということです。西洋では神の御許にが幸せという
考え方なのでしょうが…。
感動して、涙を流すことも、実はいいらしいですよ。
美しさに泣いたあとは、ほんの少しだけ
心から汚れみたいな物が、流れ落ちた感じ←気のせいかもしれん^^;;;
がしませんか。
コメントありがとうございます。
優しく綺麗な絵本は、文字数が少ないぶん
より、想像力を豊かに刺激しますね。
大事なものは、かんたんな言葉にあると
教えてくれます。
コメントありがとう^^
昔を懐かしむなんて、まだまだ若い
素直で頑張り屋さんのあすかさんには
早い早い^^
でも、自然の美しさとか、素直になれる
ポイントを自分で今のうちに見つけておくのも
いいな~。
コメントありがとうね^^
一度、パラパラと見てみてね。
なんだか安らぐよ。
大人が一番、求めているものかも。
目に耳に脳に肌に心に。意識的にたくさん触れたい昨今でございます。
絵本の中に 自分が忘れてた大事なことを 見つけた気がします・・。
『つみきのいえ』の家のおじいさんは、白雪姫に
出てくるドワーフのようなおじいさんを想像しました^^
思い出の地に新しい思い出を積みかさねていく
本当に積み木のようですね^^
わたくしはじつはとても涙腺が弱いのです。
古典ですが、「ごんぎつね」なんかもだめです。
思い出しただけで泣きます。
よく、声を出して楽しく笑うのは体にいいといいますが、
こういう美しいお話で泣いてしまうのはどうなんでしょうか。
ほんとはすれっからしの読者を目指していたのですけど、
わたしには無理みたいです。
小説を読むのは苦手な私ですが、絵本なら何冊でも読めます(笑)
暖かな挿絵と 簡単な文章に含まれる意味深いお話。
泣けるという純粋な気持ちになるのも素敵なことですね。
何かを手にした時にふと童心に帰ることは私にもあって、昔を懐かしむ一方、
もっと自分にも相手にも素直になって頑張ろうと思うんです。
‘泣ける’と謳った歌や映画でなくても、身近なところに思わずホロリとしてしまう
ものはありますよね。
いい絵本と出会えて良かったですね!
ほろり…としてしまう。
とても大切でピュアな気持ちを取り戻させてくれるね。
基本、癒されるアニメ大好き^^
でも絵本ってずっと見たことなかったな。
安らぎの場所、ひとつ教えてもらえた^^
ありがと、手毬ちゃん。
ヒッキーの私が唯一外出できるのは、
病院帰りの本屋さんだけ。
今度絵本コーナー見てみようっと^^
コメントありがとうございます。
今日は天使なのですね^^
『めっきらもっきらどおんどん』
ああ、なんか、わくわくする、ことばのリズムです^^
そういえば、壁のしみとかが
妖怪に見えていたな^^
小さい頃。
妖怪や怪獣とか、みんな友達でしたね^^
タイトルに魅かれて手に取ったのは、『めっきらもっきらどおんどん』。
どうです?
魅かれません?
なんなんだ、このタイトルは!
てな具合でしたねww
手短に説明すると、お化け(妖怪?)と少年の交流というのが筋でしたね。
まさにファンタジーなお話で、思わず購入でした。
心に滲みないけど、童心を思い出させてくれますよん。