新小説第14話後編
- カテゴリ:自作小説
- 2010/05/21 22:15:18
新小説プロジェクト(?)第1作品『気分は雨時々曇り後晴れ―非日常の世迷言―』
第14話『人形』
後編
私達は、瞳の家へとやってきた。
そこにいたのは月灯と、闇白、無屡、尾狼と幻狼がいた。
なんとなくでにぎやかになっていた。
飛花里「最近ずっとここにいませんの、父様?」
尾狼「酒が美味いからの」
飛花里「私は吉名の森が気になってしかたありませんの」
影夜「俺がずっとそこにいるから大丈夫さ」
幻狼「おかえり、眸。そして、皆さんようこそいらっしゃいました。」
月夜「あぁ、幻狼、いきなりで申し訳ないが、眸の実の母の名は?」
幻狼「それは確か…宵月 姫だったと思いますが…」
月夜「やっぱりか…」
眸「やっぱりって?」
月灯「宵月 姫っていうと人形の事よ」
眸「私のお母さんが?!」
月夜「言い方が悪いかもしれんが確かに人形だ」
眸「じゃあ私も人形なの?」
月夜「眸は違うよ、ただ、そういう役職のようなものがあったんだ」
飛花里「人形なんていう役職が?!」
月夜「役職というよりも呪いの一つかな」
眸「そ、そうなんだ…」
月夜「そして、宵月 姫は眸をココに置いていった」
眸「どうしてココにしたの?」
月灯「ココには呪いがほぼ届かないのよ」
幻狼「そして、人形という呪いはかなり強い者しかできないはず…」
月夜「人形には、あまり呪いといった特徴が無い、代わりに不死身になる。苦痛を伴いながら。」
眸「苦痛と不死身の呪い…」
月夜「その分代償は大きい。宵月 姫の場合、人数十人」
飛花里「そんなに!?そんなに代償が必要なのですの?」
月夜「あぁ、間違いはない、だが組織的に行った場合コレぐらいなんとも無いだろう」
眸「つまり犯人は一人じゃない…」
幻狼「人形という術を使うとは人殺しに等しい…」
飛花里「そんなにひどい術なんですのね…」
そんなことを話し合っているといつの間にか朝になっていた。
嫌な朝である。
そして、胸騒ぎを起こしていたのは、どうやら…私だけではないようだ。
???「大変ね、」
??「そうですね、見つかってしまうと大変どころでは済まされない気もします」
?「気をつけましょう、気になるのもわかりますが見つかっては大変ですよ」
???「土地神を当たるといいよ、眸」
どこからとも無く声が聞こえた。私は、その声がお母さんの声だと思った。
とにかく、その通りにしてみるかな。
でも、声に関しては今は言わないでおこう。
眸「土地神様なら何か分かるかも…」
月夜「それは名案だ!」
そして、私達は翌日に土地神様を二手ほどに分かれて探す事になった。
何を知っていて、何が起きるのか、私達にはつゆ知らなかった。
第14話
『人形』
~完~
次回
第15話
『土地神ト怪シキ少年』
以上!
今日の名言
『善悪の決まりなど存在しない、故に正義は曖昧である。』
以上!!
べべ「毎度おなじみべべでぇす!」
明日葉「同じく明日葉でぇす!!」
べべ「いやぁねぇそれにしてもこれ続くのかどうかわからないんですよねぇ」
明日葉「実は、作者にはもう一人本当はいるんですけどぉ」
べべ「そいつがいないとなかなか話を作るのが難しくって」
眸「Wanted!って張り紙が貼り付けてあるじゃないですか、よく映画とかで」
飛花里「それをしたらいいじゃないんですの?」
べべ「そんなことしたらあいつ逆に出てこないよぉ」
???「急に現れる声、それを眸は直感的に自分の母、姫の声だと気づいた。しかし、それを話せば大変なことになると思い、話さない。そして、その声の通りに皆は二手に分かれて土地神を当たって行く、しかし、そこで明らかに様子のおかしい少年と出会う。彼は一体…そして、彼は土地神となぜか話すことができるのだ。一体なぜ?…数々の謎を解き明かすことはできるのか?…次回、『気分は雨時々曇り後晴れ―非日常の世迷言―』第15話『土地神ト怪シキ少年』乞うご期待!」
べべ「こ、この声は!?」
月夜「影夜の声に似てる…」
影夜「俺っちならここにいるぞ?」
???「次回もまた会いましょう…ふふふ」