小説第14話後編
- カテゴリ:自作小説
- 2010/05/12 22:16:44
小説復帰記念小説『黒髪の少年エルフと老犬』
第14話『町の力自慢』
後編
エルフ「お、おい俺が…」
アルバ「リリィ殿、本気で参ろう」
リリィ「えぇ、モチロンです、アルバさん」
町長「それではぁ、はじめぇ!」
その合図と共に二人が息のぴったりな戦いを見せていた。
イオル「息がぴったりだ…まるで踊ってるみたいだな」
アル「…そうか?」
フロ「ロマンがありませんね、アルさんは」
アル「うるせぇ!」
エミリー「でも、なんでだろう?さっきの構え、同じだった。アルバ独特の構えなのに」
イオル「同じ構えで戦うのが主義なんじゃないのか?」
サンデス「…」
カンナ「どうしたんですか?サンデスおじさん」
そして、エルフの顔は半分驚いたような、半分納得したような顔をしていた。
エルフ「なぁ、賭けでもしないか?俺の予想は、引き分けだ」
イオル「なんだ、その自信は」
エルフ「種明かしは後さ」
2人の戦いは徐々に激しさを無くしていく、2人にはスタミナが無いのだ。
エルフ「やっぱりか…」
エルフは、何かを思い出すかのように2人を見つめていた。
長期戦になるかと思ったとたん、2人同時にギブした。
アルバ「やはり、歳には勝てん」
リリィ「やっぱり強いなぁ、さすがです。私疲れちゃって…」
その瞬間にエルフが場内に飛び入る。
イオル「おい!何をしている」
エルフ「見りゃ分かるだろ、勝負は引き分け、終了したのですよ。」
そういうと、エルフは2人を担いだ。
エミリー「エルフ、なんか変わってない?」
アル「そうか?まぁ強くなったしいいじゃねえか?」
フロ「やっぱり、イオルさんとの旅が原因で…」
イオル「それはない!」
エルフ「イオル、俺達の泊まる宿はどこだ?」
イオル「えーっと確か…」
町長「エルフ…イオル…はっ!もしかして!伝説を追っていらっしゃるエルフ様御一行でございますか!?」
エルフ「いかにも…その通りだ」
町長「そうですか、わたくし、町長のマゼランでございます。こう見えても結構強いんですよぉ。ところでなんですが、そちらのお嬢さんは、エミリーさんでいらっしゃいますか?」
エミリー「そうだけど、どうして私の名前を?」
マゼラン「実はお父様から色々と聞いておりまして。」
エルフ「それよりも2人を寝かせられないか?2人ともぐったりしてる。」
おかしい、こいつ、こんなに頼れる奴だったか?ドランバの遺跡での時もこんな感じだった。それに、どこかイアルの面影があった。
そう、彼女の…こいつの母親の面影が…
ヴォル「全くだ…気づかないなんて…」
オリゴ「仕方ありやせんですぜ、鈍いんですよ、人間も獣も。」
ヴォル「勇者は人間じゃないみたいな言い方だな」
オリゴ「知らない方がいいことだってありやすよ」
第14話
~完~
今日の戯言
『命を懸けて原稿を守ってみせる!』
以上!
ベベ「そんなにその原稿大事なの?」
明日葉「うん…」
ベベ「何が書いてあるの?」
明日葉「そ、それはいえません!」
続く
以上!!
小説考えるの好きだから。
すごいねw