熱いトタン屋根の上の猫 本&映画
- カテゴリ:映画
- 2010/05/09 23:34:31
やーっとビデオの
「熱いトタン屋根の上の猫」を見る。
本で読んだ直後にBSでやるもんだから録画していたのだ。
タイトルは有名な割に話は知らない。知ってる人は知ってる、知らない人は知らない名作。
私も今回 読んでみて初めて内容を知る。
原作あらすじ
大地主かつ大富豪の父親の誕生日を祝うため
長男と次男、2組の夫婦が帰郷。ヒロインは次男の嫁マギー
しかし、父親は実は末期ガン
長男夫婦は結託して父親のご機嫌取り、かつ次男夫婦をあざ笑う
対してヒロインと夫の夫婦関係は破綻、夫は無職のアル中
でも、貧乏はイヤかつ、まだ夫を愛しているヒロインは必死で体裁を繕う。
でも、夫はヒロインを無視、毛嫌いする。《不仲の原因が実に深刻)
父親は実は次男とヒロインのほうがお気に入り、
最終的にヒロインがとった手段は周囲に「妊娠したの」と大ウソをつく。
ダメだ。テネシー・ウィリアムス!!!
人生の真実かもしれんが、希望皆無
一介の読者の気楽さから偉大な劇作家に思いっきりツッコミ
破滅するヒロインの物語と読むのは違うのかな。
映画のほうは やや見やすい。
前半、姑&義姉にヒロインがいびられても
「エリザベス・テーラーって美人やな~」( ̄▽ ̄)と見ていられる。
メイクなんか今じゃ流行らないけどやっぱりテーラーって美人。
で、後半が大きく違う。
ヒステリーな義姉を除いて皆がヒロインの味方、夫婦の愛が再燃
あ、
でもこのパターン
ギャーギャーうるさいヒステリー女にいじめられるヒロインを周囲が味方になってハッピーエンドって同時代のハリウッド映画で見たことある。うーーんアメリカ人好みのハッピーエンドなのね。
結論、どっちもそれぞれ面白かった。
「熱いトタン屋根の猫」ではなく、「雨のニューオリンズ」でした。
一番美しく悲しい物語は「ガラスの動物園」だと言われています。
子供の頃に観たので、内容は全く分かりませんでした^^;
が、なんていうかあのムードに惹かれたのです。
ニューオリンズ、南部の田舎、排他的で進歩から取り残されているのに
お祭り騒ぎのような場所があって、その他は闇ばかり。
テネシー・ウィリアムズが生まれ育った時代は
偏見も強く、古典的な価値観が重視されていたんだろうなぁ。
その中で、ゲイでもあった彼は、心を病む姉をも救うことができず
劇作家としては成功するものの、
心の深い闇に呑み込まれていったのかもしれません。
繊細で、希望が微かに見えてくるけど、
打ち砕かれる。
まま、確かに現実はそうだってことも多いです^^;
暗いですよねぇ。
でも、やがて普遍的になるであろう鬱屈した孤独を
あぶり出していたんですね。
今じゃ、ある意味で古典となってしまった感があります。
大人になった方が、良く味わえるだろうなぁと
再読してみようかとニューオリンズに行って以来15年ずっと思い続けています。
おい。。^^;
・・・でも読まない気がする(笑)
ありですね^^
あたしが若すぎたからかしら。
全くもって受けつけませんでしたwww
小田島訳が難解なのかなぁ。
もう一度読んでみようかしらん。