Nicotto Town



内心八雲  №7 要の別荘。



  あたしが

     もっとしっかりしていれば。

          ~内心八雲~
                      №7 要の別荘。


  「ふあぁ~・・・・」
  「早く!!昴!!」
  「嵐ー…ほんとに…」

  今日は合宿当日。
  寮のルームメイトであり、クラスメイトでもある嵐に叩き起こされ、
  すぐ用意をして外に出た。
  するともうバスは来ていて、その前でみんながワイワイ話していた。

  「おはよーございますー」
  「おーっす!!あっらし~♫」
  「あ~はいはい…おはよう」
  「おー。早く出欠◎してこいよー」
  「はーい・・・」

  2人は出欠に丸をしてから、バスの前でちょっとした出発式をした。

  「あれ?嵐が居ない…」
  「あー居たいた。おい。お前こっち。」
 
  要は昴を自分の隣に座らせると、頭の上にはてなマークが浮かんでいる
  昴に説明した。

  「夜神探してたんだろ?」
  「あ、はい。」
  「お前…あの空気の中に居る自信あるか?」
  「・・・・ないです。」

  あの空気、というのは嵐と希の事だ。
  2人の周りにはお花が飛んでいてとても入れそうな雰囲気じゃない。
  昴は諦めて要の席の横に深く座った。

  「はぁ~…」
  「どうしたんですか?」
  「俺あの家嫌なんだよなー…廊下を歩くのが疲れる。」
  「そんなに広いんですか…」
  「廊下が無駄にな。」

  2人でしばらく喋っていると、いつの間にか喋らなくなった要を見て
  昴は顔をのぞいた。

  「…寝てる。」

  昴も眼を閉じ、2人は無意識に寄り添いながら寝ていた。
  いつの間にかバスはもう山のふもとに着いていた。

  「おい、着いたぞ」
  「昴!!」
  「起きろ!!おい!!」

  昴は要の怒鳴り声で眼を覚ました。
  バスを降りると、広大な緑が一面に広がっている。

  「お~!きもちいー」
  「早くしねぇと置いてかれるぞ」
  「あ、はい」

  昴は要と嵐と希と真、それに彩という1つ上の先輩を入れた6人で
  山を登った。
  しばらくして見えてきたのは、映画や漫画で見るような屋敷。
  見上げ無ければ上まで見えない。

  「ふえー…」
  「行くぞ」
  「はーい」

  中に入り、部屋の番号を聞くと、要と希の部屋と
  昴と嵐の部屋が隣になっていて、要の気遣いに自然と笑顔がこぼれた。

  「要っちー…」
  「んだよ」
  「俺嵐と同じ部屋が良いなー」
  「あ?お前な、100人近くいる部員全員が
   この家におまさってんだぞ?部屋に余りなんてねえよ」
  「ぶー」

  そんな会話をしている2人に嵐がとんでもない提案をした。

  「っじゃあ!!昴と要先輩が同じ部屋で寝たらいいじゃないですか!」
  「っえ!!?嘘!!」
  「っちょ…」

  さすがの2人も顔を赤くしながら否定し続けたが、愛の力には勝てず、
  結局男女ペアになってしまった。

  「あ~…あいつらはなんなんだ!!」
  「嵐あとで絞めときます…」
  「頼もしいですねー」

  部屋で2人で言い合っていると、
  隣の部屋からピンク色のオーラが漏れてきた。

  ≪っちょ…の…みー!!!≫
  ≪え?≫
  ≪あ・・たね・・・・が…≫

  「…あの。」
  「言いたい事は分かる。」

  ほのぼのと2人で喋ったり昔の話をしているうちに、夕ご飯の時間になり、
  2人は1階の食堂と言う名の高級レストランのような場所へ移動した。
  そこで希と嵐と真と彩と合流し、6人でテーブルを囲ってご飯を食べた。

  「おい…」
  「え…?あ先輩…」
  「起きろ、風呂だから部屋の鍵閉める。」
  「え?あ、はい…」

  ベットで休んでいた昴に要は言うと、そのまま部屋を出て行ってしまった。
  (嵐達はどうしてんだろな~)

  

  帰ってきたらすぐにキャンプファイヤーで、みんなで外にでた。

  「皐月川さん!!」
  「え・・・っと、佐々木先輩?どうしたんですか?」
  「あの…嵐ちゃんが森の中に…」

  昴はすぐに森の奥へ、嵐を探しに出た。
  それが罠とも知らずに。

  いやー…
  希と嵐ヤバいッスネ^ww
  楽しい~w
  次の題名はまだ決まってないのでまたカンガエマス^^

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2010/05/09 23:14
すごいね~
続きがスッゴイ気になるww



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