満月
- カテゴリ:日記
- 2010/04/30 02:58:40
長谷川等伯展、京都国立美術館に行ってきました。
27日は雨。時間も迫っていたので、京都河原町に降り立つと贅沢して
タクシーを使いました。
個人タクシーだったようで、面白い話をしてくれました。
京都の神社仏閣で、名のある美術品のほとんどは国立美術館に預けている。
保管や修復に関しての技術は日本一だという。
奈良にもあるが、やはり質からすると京都のここが一番だと。
東京は言わなかったな^^;
それはさておき、NHKが等伯を取り上げた物だから、連日大盛況、入場まで
列ができる大盛況です。わたしは20分ほどで入館できました。
もしテレビで放映されなければ、さほど混みはしなかったでしょうね。
列からはずれず、これほど熱心に観なかったであろう、小品の掛け軸を見て
できることなら、人影なしの遠目で観たい大作へと流れていきました。
今年は長谷川等伯、没後400年なんだそうです。
当時は狩野派、いわば名門絵師一族がすべてを牛耳っていた時代、
名門の出でもなく、パトロンもあったわけではない等伯は、正に筆一本の力
一代で名を挙げた、日本画界の下剋上、立身出世物語の人でもあります。
一番好きだったのが「山水図襖」
襖絵はいらないと断れたが、当主が留守の間に勝手に上がり込み
桐模様の襖に止めるのもきかず描いたそうです。
桐模様を雪に見たて、瞬時に奥行きのある山水画を描いた力量に
当主も残すことを決めたといいます。
http://www.nanao-cci.or.jp/tohaku/big/14.html
あとは、今日にも通用するデザイン性の高い『柳橋水車図屏風』
金箔の屏風ですが、柳と橋と水車が見事に配置され、近代の作品としても
遜色ないモダンな感じを醸しだしています。
そして、有名な『松林図屏風』
省略の美、水墨画、白と黒だけで奏でる幽玄の世界。
柳や以前の絵は描き過ぎるくらい書いていたのとは対照的。
自分の後継者であり、才能を受け継いだ最愛の息子に先立たれた時期でも
ありました。
http://www.salvastyle.com/menu_japanese/tohaku_pine.html
個人的に好きかどうか、というと、普通くらいです^^;
権力に寄り添うように絵を描いてきた、作品にも意図が見えてしまって^^;
仕方がないんですけど。中世あたりは時の権力者の庇護なしには
残らないものですからね。。個人的好みの問題です。
そして、巨大な『仏涅槃図』真ん中あたりで^^;
http://tohaku.exh.jp/highlight.html
高さ10m横6m、天井から垂らして、下は広げるしか展示方がないでしょうね。
二十六歳で亡くなった子息へと一族への弔いの意味もあり、長谷川一門が
仕上げたのでしょう。
少し離れて見ると、天井のあたり、木々と雲の間から満月が見えました。
何度か行き来する度に、ああ、満月がある。上ばかり眺めていました。
美術館を出たのは6時過ぎ。再び雨脚が強くなってきました。
京都の駅ビルで天ぷらを食べて、JRで大阪に向かいました。
雨は小ぶりになっていました。
電車が西に向かうと、雨が消え、高槻を過ぎる頃には雲が切れてきました。
その合間から月が顔をのぞかせます。
電車が先に進むと雲が完全に消えて
ああ。。満月、と思ったのです。
春になり、あたるの人間関係の広がりに合わせて、私が関わらないとならない人数もリアルで増え、少々「人間関係」に疲れているように思うのです。
父母の事は、頭では分かっているのに、なかなか心が追いつかない面がありますが、手毬さんがおっしゃっていた事を、再度よく考えていこうと思っています。
手毬さんも、お母様の入院でバタバタされますね。手毬さんが倒れないでくださいね。
これまで、たくさんお話を聞いていただき、また、さまざまなアドバイスをいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
自分で決めた事は守りたいので(これまた頑なだなぁと自分でも思うのですが^^)、しばらくは、ご訪問してもジョウロステプしてアバを眺めるだけで帰ります。
復帰したら、アチコチにカキコするかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします!
いや、だから人それぞれ、好みがあるのですよ^^
そして、突然目覚める時もあるんだから。
そうなの。全米で大人気の普通の女子高生と吸血鬼青年との
ラブロマンス、そこに狼男も絡んでくるんです。
古いのかなぁ。最近やってましたワ。
ラブにつきものの障害が低くなっている昨今
種の違いに及んだのかと^^;
恋愛につきものなのは障害なのね。
満月にはオオカミ男が出るって・・・・最近の若い子には通じなくてビックリしました(笑)
よほどの自信があったのでしょうね。
下絵なし、ぶっつけ本番、限られた時間の業。
確かな出来でありました^^
美術館もエイヤ!とばかり行かないと、なかなかですものね。
そうです^^満月がやけに気になっていて
電車の窓から見えた月が、偶然にも満月だったので
涅槃図の月を思い浮かべてしまいました。
しかし、そのような芸術家様達の独特の感性は
私好きなのです^^
ゴーイング マイウェイ♪
な感情と申しますか・・(^^)
作品は、TVなどで拝見致しましても
本物と直に対面致しますと また違った印象を受けましたり
感じますものがありましたり
美術館、ここ最近ご無沙汰致しております(;;)
作品の〆に満月とは・・・
実に粋な芸術鑑賞ですね^^
美術館もそれぞれ特色がありますもんね^^
とにかく、混んでいない美術展の方が好きだなぁ。
それじゃ成功したことにならないんだけどね^^;
ふと、空いているスペースがあれば、ここに何を飾るつもりだったのかと
想像したりします。
いろんなコーナーで陰で仕掛けている人がいますもんね^^
現代美術展などはキュレーターの力で成功が、
大きく左右されるかもしれませんね。
森の上に月は素敵^^
でも、残念ながら森が近所に皆無なんです。。
いいじゃないですか^^
ちゃんと大事に飾っておいてくださいね。
キアヌ君、可愛いですね^^
この満月は結構大きく見えますね。
月灯り、お空から見ていてくれることでしょう。
西の魔女さん★コメントありがとうございます。
そうですね^^
本当に実物を見ないとね。
できるだけ、足を運ぶようにしているのですが、なかなかそうもいきません。
長蛇の列にメゲることも^^;
東山魁夷展の時は、美術館に混雑の有無を電話をして初日に行きました。
おかげで、たった一人で襖絵の前に佇む幸運を手にしたこともあります。
なんていうか、その日が満月であった偶然^^
月は何百年も変わらず、そのままなんでしょうね。
変わっていくのは下界のわたし達だけ。
てんぷら、ほら、油ぽいものを欲しがった人が
おったということなんです^^;
アッシュさん★コメントありがとうございます。
大原美術館ですか^^二度ほど行きました。
素敵な美術館ですね。
平櫛田中美術館、ああ、いいですね^^
まだちゃんと見たことはないんです。
是非とも行ってみたいものです。
歌穂さん★コメントありがとうございます。
お寺さんに展示されているものは、ほとんどがレプリカとか^^;
盗難や火災もあるから、博物館に預けている方が安全ですよね。
まぁ、日本美術の多くは、京都にありますもんね。
とにかく、神社仏閣が至る所にありますから。。
らてぃあさん★コメントありがとうございます。
物語が生まれ、感じることができますね^^
知ると知らないでは視線が変わってきます。
残念ながら、ガラスケースの向こうなので、真近で見ることはかないません。
そこそこ距離もあるので。
用意周到に小型の望遠鏡らしきもので、細部を観察している人もおりました^^
(好きな作家以外は、ですが)
ずーっと建物みてたり。
なにしにいっとんねんwというw
キュレーターにしてやられるのはキライじゃないんだよ。
暗い森を歩いて木々を見上げたときのぞくお月様がいちばんすきです。
知って作品を見ると深みが出ますね。
TVやってましたが、タクシーの運転手さんのおっしゃるとおり
修復技術は京都が一番いいらしいです。
古都京都ならではの伝統と技術の賜物ですね。
有名ですもんねw
俺も行きたいなあ。
俺は、大原美術館でも行ってこようかな。
もしくは、岡山の田中美術館。
平櫛田中、知ってます?w
動きや音まであるように感じますからねぇ。
この満月も、実物であれば、空にあるように見えたのでしょうね。
雨上がりの澄んだ空気に冴え冴えと満月。
いかにも黒猫さんにピッタリ似合う風景ですが
天ぷらが意外で^^
静かなサクッという音が聞こえて
ちょっと頬が緩みました。
絵画に限らず、芸術作品全般、また、春の景色、花々も
自然の芸術品かもしれませんね。
目を楽しませてネ。日常にの片隅にあるものも^^
KINACOさん★コメントありがとうございます。
そうなのね。本物を見ないと、やっぱり違うんです。
一番は先入観なしに、ド~ンと出会う事。
最近は前フリが多すぎて、期待過多になり過ぎます^^;
あ。。思っていたのと違う感じ。。なんて
わたしが想像過多なんだな。
タキさん★コメントありがとうございます。
月の引力は地球上に棲む生命に影響を与えていますから
不思議な力があることは、否定はできませんね。
『松林図屏風』は東京国立博物館所蔵なので、京都巡回が終われば
戻って展示されるでしょうね。
夏ぐらいになれば、人の興味も一巡するので、空いているかもしれません。
東京は美術館が充実しているので、いろいろと行ってみてはいかがですか。
新しい興味と世界が広がるかもしれませんよ。
妻はかなり好きで、ヒロ・ヤマガタなる絵描きの絵を何枚か購入しておりました。
「この絵がこの値段なら安いと思うのよ!」
と、力説しておりましたが、私にゃ理解不能でした。
今でも遺品として我が家にあるシルクスクリーン。
どうしたら良いものだか・・・。
そだ、我が家では妻は月にいることになっております。
息子は月を観るたびに母の名を呼び手を振ります。
満月、美しく姿を見せてくれましたね。
ちなみに今月の満月は28日21時頃でした。
こんな「コールタール並みの濃さ」して実は占い大好き人間なんですよね。
人の運勢は占えても自分の運勢は占う事ってできませんから。
まぁ、今回は忙し過ぎて空すら見てる暇なかったですけどね。
今の働いてる売り場は外なのに(苦笑
私も時間が有れば見に行きたいですね。
平日しか休めないけどその方がゆっくり見れるでしょうかねぇ????
圧巻。。。とか、圧倒的とか、そういうものって、
本物を目にしないとわからないのだろうと思うのです。