歌舞伎座さよなら公演 その3
- カテゴリ:日記
- 2010/04/24 23:56:35
助六と聞くと、お稲荷さんと海苔巻きのセットの寿司を思い浮かべる方が大いんじゃ
ないでしょうか?
歌舞伎の助六と関係があるのかって?
もちろん大有りです!
「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」の主人公花川戸助六という侠客、
実は曽我五郎の恋人は、吉原の松の位の太夫、揚巻。
助六が大好きな揚げ=油揚げ、巻き=海苔巻きという洒落で、この組合せのお寿司を
助六と呼ぶようになったのです (^_^;)
ミニ雑学は置いといて、
助六のストーリーは、一言で言えば敵討ち。
盗まれた源氏の宝刀友切丸を探すため、男の出入りの多い吉原で喧嘩をふっかけては
相手を怒らせ、刀を抜かせて友切丸かを確認し、最終的には仇を見つけてあだ討ちを
果たすのですが、大抵は仇を見つけるところまでしかやりません。
そんな話のどこが面白いのかって?
まずは豪華さ。
桜が満開の吉原仲之町は三浦屋の格子先に豪奢な衣装の花魁5人とかむろに新造、
男伊達がずらりと並ぶだけでも充分豪華なのに、そこへ吉原一の傾城、揚巻がほろ酔い
で道中を仕立てて戻ってくる。この衣装が格子先に並ぶ花魁の衣装の何倍も凄い。
髪型は立兵庫という花魁特有の結い方にべっ甲の櫛が3つ簪が16本、超豪華な打掛の
背中にはお正月のしめ縄に伊勢海老までくっついてる!
俎板帯は確か、端午の節句で鯉の滝登りだったかな?1度引っ込んで再登場の時の
俎板帯は七夕の節句で短冊が染めや刺繍ではなく、台付けというアップリケのような
作りになっていて立体的で更にゴージャス。
あらら、また長くなっちゃったので続きはまた。
あと1回で終わらせまーす。
どういたしまして。
たまには役に立つこともあるんだと、こちらこそ嬉しくなっちゃいます。
そうなんですよ。お寿司の助六も歌舞伎からきているんです。
普段何気に使っている言葉にも歌舞伎由来のものが結構ありますよね。
幕の内弁当もそうだし、十八番(「おはこ」が正しいけど「じゅうはちばん」とも)、
差し金、黒幕、二枚目、三枚目、御曹司などなど (^_^)v
先月の籠釣瓶も傾城物で豪華でしたが、助六はやはり別格です。
新しい歌舞伎座ができるまでの3年間は関西での興行が増えそうな
気がします。
さっそく5月には大阪・松竹座で団菊祭があるし、6月は京都・南座で
玉様の舞踊特別公演があるし・・・。
体調を整えて、是非見にいらしてください。
このブログで由来がわかってちょっとお得気分♪
ありがとうございます
きらびやかで華やかな舞台がまた見たくなって来ました(#^.^#)
元気になって見に行くぞーーー!