その人と出会ったというのか、発見したというのか、とにかく、その存在をはじめて知ったのは今年の１月だったであろうか。

なんのリンクかは忘れてしまったけれど、たまたま入り込んだ 「ニコニコ動画」（通称：ニコ動）で、素人とは思えないギター演奏を披露していた。
とくに、他の奏者と画面を２分割して合奏している動画に、ぼくは非常に感銘を受けた。
そのほか、登録してある動画をさらっていくと、すでに５年くらい前から「活動」していたようで、ネット上ではけっこうなファンがいるのも判った。

今の時代は、人と人との物理的な距離は縮まっていて、ぼくもほどなく、当の本人と接触がとれた。
といっても、ネット上のファンクラブみたいなもので、本人からブログ等の活動の場をメールで教えてもらったにすぎない。

ぼくが、そのメールを受け取った、ちょうどその頃、どうも本人の生活にも少し変化があったらしい。
詳しくは申し訳ないから書かないけれど、簡単に言ってしまうと、孤独な暮らしに傾いていったようである。
一方で、人気の上昇はとどまることを知らず、ぼくが最初に観た動画は、ぼくが観た時期よりも倍近い数字を閲覧者カウンターは示している。

おそらくその、人気が上がってきている一方で、孤独感にさいなまれている生活とのバランスを本人が消化しきれないために、この数週間、ブログの内容が荒れているように思われる。

表現を少し変えながらでないと紹介できないけれど、早い話が、ヤりたいけどヤれなくて悶々としている、といった内容である。

もちろん、ぼくも似たようなことは書くし、考えていることは、たぶん違わないと思う。

けれども、それを隠さずに表現していいのは、相手の耳元だけにであろうと思っている。

今の時代は、名の売れた人でも、同じ世界にいる人なのだといった親近感が必要なのかもしれないけれど、あまりにも露骨な心情の告白は見ていて気分のいいもんじゃない。
なんかがっかりした気になってくる。

ぼくよりもずっと若い人だから、ぼくの意見には傾聴できないかもしれないが、孤独に負けて何らかの刑事事件に発展しないことを願っている。

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