Nicotto Town



もうひとつのラブリー・ボーン

アリス・シーボルドの「ラブリー・ボーン」には、2通りの翻訳があります。
先日読んだのは、ヴィレッジブックスから発売されているイシイシノブ氏が翻訳したもの。
今度は、アーティストハウスから発売されている(た?絶版?)片山奈緒美氏の翻訳を読みました。

片山奈緒美氏は、やや、いかにも翻訳しましたという直訳調ですが、丁寧でわかりやすい翻訳です。
全体としてはどちらの翻訳でも違いありませんが、微妙なニュアンスから受ける印象は違ってきます。
どちらの翻訳も一長一短で、どちらが良いか悪いかはないですが、
海外小説ばかり読んでいる大人の方は、片山訳の方が読みやすいだろうと思います。
海外小説を読み慣れない方や、若者(笑)はイシイ訳が向いていそうです。
原書が読めると一番いいんですが・・・。

イシイ訳は、映画を先に観ていないと私には厳しかっただろと思われたし、
実際、読み終えるのにすごく時間がかかっていますが、片山訳は一気に読んでしまいました。
イシイ訳は読み終えたら処分予定箱へすぐ入れてしまいましたが、片山訳の本は処分しようとは思いません。
でも、残念なことに、片山訳は、図書館の本です。

どうしても両方を読みたいと思っていた訳ではないのですが、イシイ訳の古本を購入したので、
図書館通いをしている父に片山訳を借りれたら借りて欲しいと話していたら、
数ヶ月後に本がやってきました。
読めてよかったです。
父、ありがとう~。
??年ぶりに、図書館の本を読みました。

ラブリー・ボーンとは何か。
本の帯?に書かれていたらしい著者の言葉が、本のページに切り貼りされていました。

”ラブリー・ボーンはわたしが造った言葉で、死をきっかけとして広がっていく人々の輪を指します。
再生には不可欠な関係だと思います。”


映画の字幕は、イシイシノブ氏の翻訳によっているようです。

アバター
2010/03/30 21:58
>macoさま  同じ脚本で違う監督、くらいの違いかな。どうだろう?^^
アバター
2010/03/29 21:55
へ〜!
翻訳が複数ある事があるのですね!
知らなかったです。

それぞれでニュアンスも違うでしょうしね。

同じ物語を、違う監督で映画を撮る、みたいな感じでしょうか?^^



カテゴリ

>>カテゴリ一覧を開く

月別アーカイブ

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.