緑雨
- カテゴリ:日記
- 2010/03/25 09:16:21
私の会社のある周辺は昔問屋街だったらしい。
言うまでもなく、とっくに衰退している。
シャッターがしまっているか、営業していても地味~~な服を売ってたり、最近まで「I love Obama」と書かれたシャツが店の前のワゴンにあった。
衰退後、表通りからビルの建設が始まり、いろんな企業が集まったらしい。ついでに飲食店も集まる。
しかし栄枯盛衰。
表通りは大きなビルが建ち。新しい企業が入るが、裏道は営業してるのか不明な企業,
飲食店も多い。
そのビルに気がついたのは去年の夏ごろ、看板を見ると「介護用品、医療健康器具」とあったがビルの扉は固く閉ざされ人を寄せ付けない。
そんな企業はいくらでもある。
気になったのはビルの脇の花壇。
入口の左側はくぼみになっていて。そこに木が2本。
一本は薔薇、もう一本は知らない種類、どちらも茶色でカラカラに乾いて枯れていた。
薔薇はこんなところに植えるものじゃないだろうし、もう一本もひょろっと高く伸びているが植え込みには不向きに見える。
余り物を植えたって感じ、それでもちゃんと水をやればいいけど放置とは木も気の毒に…。と思った。
ところが最近そこを通りすがると、薔薇は青々と葉を伸ばし、思う一本も短い葉を茂らせていた。
このところ続いた雨で復活したらしい。すごい、芯まで枯れたかと思ってたのに。
改めて植物の強さに感心。
毎日は困るけど一週間に一度くらいなら雨もいいと思う。
水さえあれば復活するんだから。
人間も逞しくなきゃいけないのかも。
とはいいますが、われわれはまだ負けていませんので、
その薔薇のようにもう一花咲かせようではありませんか。
生き物ばんざ~~い!!
人間よりも植物の方が
物凄い進化の過程を遂げてきたんじゃないかと時折思う。
春は新芽の季節。もうダメかなと思っていた枯れ木に
小さな緑の芽を見つけるとちょっぴり嬉しくなります。
最近は商店街やビルなど、空き家が目立ち、それだけで
ひんやりとした気持ちになります。
でも、季節は確実に巡っているのですね。
枯れ木のような時もあるけど
花が咲く時もある
人の人生も、そうであると信じたいものです。