Nicotto Town


ガラクタ煎兵衛かく語りき


nazca (ナスカ)

 一週間前に相次いでnazcaのLP2枚をオークションで落札した。そして数日前にこれまた相次いで我が家に到着し、鑑賞の日が続いている。

 nazca(ナスカ)は4人組のロックバンドで、80年代の日本音楽界の極めて狭いある領域を代表する存在である。その領域とは、プログレに比重を置きながらもフュージョンと明快なポップ性を同時に兼ね備えた、本来は日本人に好まれ易い音楽ジャンルにも拘らず、使い古された表現だが”早過ぎた”故に広くポピュラリティを獲得するには到らなかった種類であるところの音楽である。

 彼らの後には、プログレの解釈の多様化ではるかに聴き易くなった著名なJ-POP、J-ROCKバンドが多数輩出している。

 リーダーである笹路正徳(k)は70年代の終わり頃にモンスター・グループMARIAH(マライア)に参加、清水靖晃と共に双頭政治さながらグループを支えた後、このnazcaを結成。

 今回入手したのは彼らの2枚目のアルバム「NAZCAⅡ」とラストアルバム「サマルカンド」。

 聴いてみてファースト「ワーズ・オブ・ラブ」に及ばないことを知る。残念だがもうしばらく聴き込みたい。





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