コララインとボタンの魔女
- カテゴリ:映画
- 2010/03/02 23:48:54
今年5作めの映画舘鑑賞。3D日本語吹替鑑賞。
ニール・ゲイマンの同名の児童書を元にした3Dストップモーション・アニメ。
古い屋敷に両親と引っ越してきた少女コララインが、
家の中の壁紙の下に隠されていた小さなドアを通って現実と別の世界を行き来するファンタジー。
この映画は、私には合いませんでした。
絵が好みじゃなかったり、ストップモーション・アニメにこだわりがあったり、
原作に思い入れがあったりしなければ、面白いのではないかと思います。
以下、否定的な感想です。
キャラクター造形が好みか好みでないかは別にして、ストップモーション・アニメとCGが融合した、
CGとみまがう人形のなめらかな動きとカラフルな映像がすばらしかった、といいたいところですが、
セリフをしゃべるときの人形の口元はあまり気持ちのいいものではなかったし、
残念なことに、わざわざ3Dを観た価値は感じられなかったです。
カラフルなシーンとモノクロのシーンのコントラストは、3Dではない方が鮮明で効果的だろうし、
ストップモーション・アニメのよさは、打ち消されてしまっているように感じました。
単に、私の期待した”ストップモーション・アニメ”はなかったというだけですけど。
内容的にも、私にはとても残念でした。
ニール・ゲイマンがヘンリー・セリックに監督を依頼したとどこかで読んだのだけど、
ゲイマンの「コラライン」から”おおすじだけ”を取り出してた、細部のエピソードの異なる、
児童文学ではなく大人の御伽噺というか、なんだか違うモノになっていました。
独特のぞっとする恐怖感やダークさも、映画にはありません。
肝心のコララインの勇気や強さが描かれていないのもとても残念でした。
代わりに、映画オリジナル・キャラクターの男の子が登場し物語を牽引します。
映画を不満に思うのは、私がゲイマンの「コラライン」が好きだからですが、
本(洋書)を読んでいなくても、この映画は私にはちょっと合わなかっただろうと思います。
箱庭に奇妙で不思議な世界を詰め込んだようなこじんまり感は、とてもよかったし、
冒頭の人形が造られていく映像には引き込まれたし、”人形の目にボタン”も逆説的で面白いし、
オリジナル・キャラクターもうまくつくってあったとは思うんですが...。
鑑賞前にもっとも心配だった吹替えによる不満は、ありませんでした。
でも、もし字幕鑑賞していたら、いくらかマシな印象をもったかもしれません。
前撮りしたダコタ・ファニングのセリフに合わせて、人形の表情を作ったそうなので、
セリフをしゃべるコララインの口元の気持ち悪さもなかったかもしれません。
★【Coraline】2009アメリカ
↑私が自分に合わなくて嫌だっただけです。お気になさらずに。
アニメのアカデミー賞といわれるアニー賞では、最多8部門19ノミネート、音楽賞と、
コンセプト・アートを担当した日本人イラストレーターの上杉忠弘さんが最優秀美術賞を受賞しているし、
ゴールデングローブ賞アニメ賞ノミネート、アカデミー賞長編アニメ映画部門にもノミネートされています。
土曜日の会社帰り「ラブリーンボーン」を観に行ったのに、上映開始時間に間に合わなくて、
せっかくここまで来たのだからという「コラライン」でした。(地元では字幕上映無し。)
映画を観た直後は文句たらたらの鑑賞メモを書きそうだったので、ブログネタは他にもあったし、
それで今日のブログにしたのだけど・・・。
トイ・ストーリーは観たことないんですが、
『トイ・ストーリー』と『トイ・ストーリー2』が3D版になって再上映されてましたね。
最近はアニメを劇場鑑賞しなくなったケド
『トイ・ストーリー3』は絶対に観に行きます!
オリジナル音声だと、逆に自然に見えそうです。
原作を知らない強みでしょうね
口の動きは実際喋る口の動きを合成したそうで
吹き替えだと違和感でるかもね
自分は運良く字幕で鑑賞できたので
口の動きは気になりませんでした。
たしかに3Dの必要性はあまり感じなかったです。
パート3Dだったから殆ど3Dメガネ無しで鑑賞してました^^;