そもそも、ぼくはあまりストレスを感じない人である。
　
 理由はしごく簡単で、なにをやりたいとか、なにかがほしいなどの欲が薄いからだ。
したがって、理想や希望に到達しないがために発生する軋轢が自分の中で発生しない。
　
それは、もちろん放置してよいことではないことに、かなり以前から気づいてはいたけれど、
欲が薄いのは生来のもので、表現を変えるなら、性格的なものと片付けて、
ことさらに改善を試みたりしていない。
　
ただ、この数ヶ月、仕事に関わっている時間がやたら多くなってきた結果、現在の
独りで寝起きし、たいていのことは自分で片付けるやり方に行き詰まりを感じてはいる。

といって、こればかりは、さまざまな条件や障害を解決しなければならないのは
わかっていて、けっきょく何も変わらないまま日々時間が過ぎてゆく。
　
しかも、いまのこの時間のなさは永続的なものではなかろう、と考えると、
いまはやり過ごすのが最善の策ではないかと考えている。
　
要するに、なにか変えたい、との思いは、他の何かが欲しいとの思いと同様に、
深く激しいものではないということだ。

　
それについて、じつはぼく自身、自分の中の欠陥、と結論づけている。
　
もっとも、あからさまにそう言われたことはないけれど、
「あなたはダメ男だね」というような発言を複数人の女子からいただいている。
 
けっして洗脳されたつもりはないけれど、男として、人として、魅力が低い部類なんだろうな、
と自分では考えている。
　

しかも、その魅力とやらをどの方向に向かって上げるべきなのかは、あまり考えていない。
　
たぶん、このままではいけないであろう。ただ、
間違いなく、この方向に向かえ、とは誰も言ってくれない。

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