久しぶりに真夜中
- カテゴリ:人生
- 2009/01/21 03:04:54
寝ようと思ったら、テレビがホワイトハウスを映していた。
まもなく大統領就任式ということで、生中継だ。
なんとなく、起きていることにした。
就任式では、いくつもの、日本では珍しい光景が、当然の事として行われていた。
書き出すとたくさんになりそうなので、今、すぐ頭に浮かんだ事を二つ。
アメリカ合衆国大統領の就任は、聖書に手を当て、宣誓する。
オバマ新大統領は、どの宗教を信じていたのか、僕はなにかで聞いたはずだが覚えていない。
ただ、個人の宗旨と関係なく、大統領は、聖書に誓う。
もし、キリスト教と対立的な宗教があったとして、それを信仰する人が大統領になったとしたら、宣誓するのだろうか。
日本国の政治家は、公職を天皇に任命されるのだが、象徴天皇であって、神道ではない。
大雑把に言って、形だけ。
それが日本。
大統領の宣誓を見ると、
宗教、人権、国家、という深刻な関連が、ぬぐいがたい重さを持っていると思う。
僕は、ある意味、いいかげんな日本式の方が、好きだ。
大統領就任式典では、音楽が使われた。
日本人の感覚だと、政治家が公職に就任する式で音楽が流れるというのは、意外な気がする。
僕が言いたいのは、
日本のいろいろな式典で音楽が使われることもあるだろうが、あまり地に足がついていない、形ばかりの段取りだろうということ。
アメリカでは、ジョン・ウィリアムスが新大統領のために新しい曲を書き下ろして、就任式で演奏される。
これは、アメリカやヨーロッパの人にとって、音楽が文化として染み付いていて、その時々の重要事にあたって、その時々の音楽家が、音楽を奏でるということが、根を下ろしているということだろう。
それと同時に、政治家というものが、人間の生活を司るものだという自覚を持っているのではないか。
音楽などの芸術も、人々の生活であり、社会を作る文化であり、文化を受け継いでゆくのも、公職に付いた人の任務なのだ。
人々がそうした心境だからこそ、大統領就任式典で音楽が流れる事は、自然なことなのだ。
アメリカが言う民主主義の、良い面での、もっとも民主主義の現れのようである。
歴史的瞬間だったのに
アメリカの国内がひとつにまとまったとき
いったいどんなパワーになるんでしょう?
地球にとっての新しい希望に満ちた幕開けであることを願わずにはいられません
日本の政治ももっと文化に目をむけてほしいとこですね
それがないと成熟した大人社会にはなれないような気がします