Nicotto Town



森本容子3

さらにつづき↓

今はトレンドのサイクルが早いですよね。シーズンの立ち上がりも早いしセールも早い。でも、お客さんはセールが終わっても充分購買意欲がありますから、セール後の次のシーズンに繋げる商品を用意する。都市部と地方店の納品日を調節したり、ウェブや携帯による通販で売ったりなど、営業的にもかなり工夫をこらしています。まあ、どこのブランドでもやってることだと思いますけど。

『「プラチナム・マウジー」の誕生』
最初は数名で始めたマウジーですが、5期を過ぎた今では全国に22店舗、アルバイトのスタッフも入れると全部で230名にまで成長しました。ブランドが巨大化したことで、商品もマス化し、営業と企画の要望が合致しなくなってきた。そのとき既にわたしひとりでは商品企画が賄いきれないのでデザインチームを設けていたんですが、そのデザイナーの多くが若い世代になってきたことで、どうしても当初のマウジーのコンセプトとはズレが生じてきた。このことはけっこう前から悩んでいて、何度も何度も幹部会議を開きました。自分とともにマウジーというブランドも年齢を重ねていくかどうかという点ではずいぶん検討しました。でも最終的には野生のカンかな(笑)。今一度27歳の森本容子が着たい服をつくってみようという決心しました。

準備期間は約1年。久しぶりに燃えましたね。うちの会社は熱い人が多いので、新ブランドを立ち上げることが決まるとみんなで盛り上げて頑張ろー!っていういい雰囲気になるんです。そうそう、マウジー立ち上げた時にオーナーといっしょに百貨店営業に手ぶらで行ったんです。今回も昔と同じようにプレゼンに行ったら、「営業に手ぶらで来るなんてあなたたちくらいですよ!」って呆れられました。でも、「今日のところは熱い思いを語ります!」って言って1時間以上も思いを伝えました(笑)。

ブランド名は「PLATINUM MOUSSY(プラチナムマウジー)」。コンセプトは「LUXUALLY CASUAL(ラクジュアリー・カジュアル)」です。たとえば、デニムをピンヒールを合わせることでカジュアルアップし、ファーを無造作に纏うことでドレスダウンに着こなす。マウジーが持っているメンズのこだわりを残しつつ、上質な素材を用いて、より女らしく美しいシルエットになるようデザインのディテールにもこだわりました。

いわゆる「マルキュー世代」は、大人になったからといって、コンサバでエレガントな服が着たいと思わないじゃないですか。身体の線を強調したり肌を見せたりとか女をモロにアピールするのではなく、力が入ってなさそうで、女であることが楽しめる服をたくさんつくりたい。とくに、これまでマウジーを知らなかった人に、こんなのどうですか?って提案したいと思っています。

個人的には、今も昔もブルーデニムにピンヒールという、カジュアル×セクシーのスタイルがいちばん好きです。マウジーもメンズっぽいアイテムを女の子が着ることでこんなにセクシーになりますよ、っていうのがコンセプトでしたし、基本的には変わっていませんね。全身キメるんでもない、、一点豪華主義でもない。ボロボロのデニムを履いているのに靴はマノロとか、カジュアルなのにツメはものすごく手入れされているとか。そんなさり気ないイイ女、すれ違う人に「2度見されるような女」が私の理想とする「大人の女」なんです。

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2009/01/19 13:43
大人の女とか、よく分からないけど;笑
でも、自分の思いをしっかり伝えるとかって
どんな時でも大切なことなんだなあ~って思いました☆




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