1月に読んだ本
- カテゴリ:小説/詩
- 2010/01/31 23:21:11
5冊。読んだページ数:2256ページ。(読書メーターから)
読んだ本メモ。読了順。
■幽霊たちが舞う丘-アニタ・ブレイク・シリーズ4
/ローレル・K. ハミルトン/小田麻紀訳/ヴィレッジブックス文庫
どちらかというと女性向けハードボイルド調ロマンス風味ファンタジー。
面白いです。やっぱりとても好みです。
ロマンス販売展開のために、ロマンス度の低い2巻が翻訳されていないと知って、かなりむっとしてます。
以下続刊は、翻訳待ち~。待ち遠しいです。
4巻は昨年の4月発売から年末に古本を入手するまでなんとかがまんできたけど、5巻はより辛いかも。
ファンとしては新刊購入が正しい行動なのだけど、財政難だし・・・。
■時の旅人クレア(2)(3)―アウトランダー/ダイアナ・ガバルドン/加藤洋子訳/ヴィレッジブックス
ヒロインがストーンサークルを通ってタイムスリップするヒストリカル・アドベンチャー・ロマンス。
2巻で俗っぽい大人の女性向けロマンス調になってきて、ややがっくりしてしまいました。
リアルな18世紀スコットランドの描写も読み応えがあるし、ドラマチックで面白いんですが、
ときどき主人公やロマンス展開がうっとうしくなって中断してしまいます。
でも、ちょこちょこ読む方がこの本には向いているかも。
なんとなく海外ドラマを観ているような気分もします。
日本版は3分冊で出版された1巻が終了。原書は現在7巻まで出ています。
■黒祠の島/小野不由美/祥伝社文庫
特有の信仰と倫理に支配された島という閉ざされた空間が舞台のミステリ。
同著者の「十二国記シリーズ」が大好きなので、
ぜったい面白いはずと確信していたのに、私には合いませんでした。
読んでいてうんざりしてくるので、途中で放り出さないように大いそぎで読み終えました。
これは、ひょっとしてひょっとすると未読の「屍鬼」も私に合わないのかも?
■宇宙生命へのアプローチ―宇宙文明に迫る銀河図書館構想/祖父江義明/誠文堂新光社
楽しい本でした。頭の中で過去に見たNASAや映画の宇宙の写真にナレーションが付いて、
宇宙ものの科学番組を見ているような感じです。読んでも理解できないんですが、個人的にかなり幸せです。
最後に、SF的な飛躍抜きの推論によって著者の銀河図書館構想にたどり着きます。
洋書---♪
あらら。読み終わりませんでした~。
全書、積読山から。でも、積読本が減った感じはありません・・・。
&全書、古本購入・・・。
だんだん、必然性のあまり感じられないシーンや描写が増えてしまって、残念な感じです。
不必要なものを排除すると、けっこうな歴史大河ロマンスになると思うのに・・・。
ついでに、だんだん過激化するし~
メインストーリーは面白そうなんだけれど・・・
あれが辛くて読み続けられなかったよ
いっそのこと異世界の話にしてしまった方がよかったのでは・・・、と書いていて気付きました。
夜叉島が十二国、カンチは天帝、訪れる異人。その場所で人はどう行動し、どう戦うのか。
問われる信仰、そして理性。なんだか「十二国記」の方向性を示しているよう?
読み飛ばしてしまったことを若干後悔しはじめてるけど、いまのところ再読する気にはなれないので、
いつかまた。
>LEEさま 「屍鬼」は読みたいと思いながらずっと未読なのですが、
「黒祠の島」を読んで、「屍鬼」も合わないのではという予感は大きいのだけれど、
なんだか今までよりももっと気になって読みたくなってきました。
たんたんと進みすぎて・・・
4巻からはゾクゾクものでした。
クライマックスのスピード感(?)は3巻まではなんだったんだ??
というくらいの速さで読み終えました。
『十二国記』は読んでいて爽快感みたいなのがあったのですが、
『屍鬼』は暗い物が胸に留まるみたいな後味の悪さが・・・。
(おもしろかったですが・・・)
『黒嗣の島』は投げ出したままなのでまた挑戦してみようかな・・・
これが駄目だと、『屍鬼』はどうだろう?
スティーブン・キングの『呪われた町』を日本でやってみた、という話です。
書いている人も日本人だから一神教的正義に基づいていないので、人が正義で吸血鬼が悪という図式になってない、実に後味の悪い話です(だが、それがいい)
本当のところ、小野不由美の文章にはタナトスはあってもエロス(生きる事への+方面への力というか)を感じないので、キャラクター小説を書いているときの方がまだそういう力があって面白くなる気がしています。