スティル・クレイジー
- カテゴリ:映画
- 2010/01/19 22:57:34
今年2作めの自宅鑑賞。
70年代に解散した人気ロックバンド『ストレンジ・フルーツ』が20年後に再結成して、
ロックフェスティバルに出演するまでの物語です。
各者各様に落ちぶれた中年を過ぎたロックンローラー達が繰り広げるドタバタ・ハートフル・コメディで、
ヘコみがちな大人のためのおとぎばなしになってます。
バラバラになったメンバーを集めてヨーロッパでの地方巡業から始めるんだけど、
キーがめちゃくちゃくちゃだったり、肝心のリードヴォーカルが全然歌えてなかったりと、散々。
あえてかっこよくならないよう作っているようなのですが、
実際、落ちぶれたオヤジどもは、かっこよくないどころか下品であきれるほどしょーもないヤツラです。
なのに、かっこいいです。
可笑しくてたまらないのに、心のどこかに何か響くものがあります。
ビル・ナイ演じるクレジットカードの使い方も知らない生活能力ゼロで自意識過剰でキザなヴォーカルが、
鏡の前で必死に自分を鼓舞するシーンや、自分の中の何かを蹴破って(文字通り)の復活には、
なんだか感動してしまいます。でも、その後も、拗ねたりいじけたりするんですけどね。
ストーリー自体は予定調和まっしぐらのありがちな展開で、安心してオヤジ達を見守れます。
これぞロックという雰囲気や、イギリス的自虐調ですがロック愛はあふれんばかりです。
私は、ロックにもバンドにもそれほど思い入れはないので、
いったいなんだってギタリストはそんなに神聖なの?!と、少しだけ思いました(笑)
オリジナル主題曲の「The Flame Still Burns(炎は消えず)」は、とても美しいバラードで素敵です。
おいおいおいと言いたくなるような展開から続く「The Flame Still Burns」を歌うラストシーンには、
ちょっとうるっときてしまいました。
DVDとサントラを買ってしまいそうです。
【Still Crazy】1993イギリス
検索結果をいくつか読んで戻ってきたらひっくり返っていた、です。だぶん。
「少年メリケンサック」失礼しました~^^
こっちは 宮崎あおいちゃんが主役だからね・・
画面に映るだけで”これぞロック”を体現しているようで、とても存在感がありました。
繊細さと脆さと危うさが同居した雰囲気は、他の何者でも無い感じです。
ラストのギターソロも素敵なのですが、撮影時に何度も指導をうけてそれらしく撮影しそうで、
それにもびっくりです。
>レンレンさま 「メリケンサック少年」を知らなくて検索してみたんですが、
共通項はあっても、方向性が違うかもしれません。見ていないのでわかんないですが。
>tkgサマ いい映画でした♪
「アンヴィル 夢を諦めきれない男たち」の方が「メリケンサック少年」と近そうな雰囲気ですね。
昔バンドとかやっていたら甘酸っぱいものがあるかも
これと合わせてドキュメンタリーですが
「アンヴィル 夢を諦めきれない男たち」とか
を観るといいかもしれません。
ネットで 映像をみつけて 売り出そうとしたバンド 会ってみたら 中年親父。
20年前の映像だった という オチ
それでも がんばって プロデュースしていくの
ぜひ、観たいと思います~メモします~。